大人が楽しむ科学教室　ソフトマター科学超入門～ナポリ聖堂「血液の奇跡」から人工細胞まで

最近、硬い固体で確立した物性物理の手法を用いて、柔らかいものを研究する分野が盛んになっています。これは従来、生物学、食品学、料理学などが対象としてきたものであり、伝統的な知識に新しい物理の観点が加わることになります。

そのあたりをナポリ大聖堂で血液の塊のようなものを振ると液状になってくる「イベント」に関連して、チキソトロピイ（速い動きで粘性が消える）を演示実験を行います。

さらには、それが人工細胞の研究につながっていることも示します。